本日1/25 より、木下令子「浮きの下の魚」展、開催中です。

昨年10月よりギャラリーバルコでは、若手アーティストを中心に月1回程度の企画展を継続的に開催しております。
2014年最初となる企画は、木下令子の個展「浮きの下の魚」。
本日1/25より2/2まで開催中です。(水曜休廊)

木下令子は、エアブラシを用いた手法による繊細で美しい色彩と、日常を捉える細やかな感性が印象的な若手作家です。
この機会に、ぜひ実物の作品をご覧いただければと思います。
どうぞお気軽に足をお運びください。

木下令子 個展
「浮きの下の魚」

2014年1月25日(土)~2月2日(日)[水曜休廊]
12:00~19:00

オープニング・レセプション:1月25日(土)18:00~20:00

Gallery Barco|ギャラリー バルコ
〒125‑0061 東京都葛飾区亀有3‑27‑27 LA CAMERIA 1F
[常磐線(千代田線接続)亀有駅南口よりアリオ亀有方面に徒歩3分]

企画:新藤君平

 木下令子は、エアブラシを効果的に用いた特徴的なペインティング作品を制作しています。
 彼女の作品について、何よりもまず特筆すべき点は、エアブラシを用いた手法とその視覚的効果にあるといえるでしょう。 細かな色の粒子が幾重にも積み重ねられた画面は、言葉では形容しがたい色彩を帯び、あえて輪郭を削がれたなかに浮かびあがる情景はまるで記憶や想像の曖昧さをそのまま視覚化したようでもあります。

 木下曰く、エアブラシ特有のタイムラグ(絵具を吹いてから画面上に色彩が浮かび上がるまでの時差)は、脳裏にある記憶を呼び起こすときの身体感覚と似ており、「新たな創造をおこなうというよりは、すでにあるものを見出していく」感覚に近いのだと言います。エアブラシによる表現は、その視覚的効果のみならず、木下自身の身体感覚とリンクし、彼女の制作への動機を裏付けるベースにもなっているのかもしれません。

 近年、制作されている既存の物を用いた作品群によって、木下はこの「すでにあるものを見出していく」という姿勢をより直接的なかたちで新たに展開してきました。紙のシワや植物の凹凸といった、日常のなかで見落としがちな微かな痕跡や時間の気配を拾い上げ、それらを拡張するように彩色が施された作品の数々は、移ろいゆく事物の中に確かな美しさがあることを気づかせてくれます。

 このたびの個展タイトル「浮きの下の魚」は、作品によって見出される何かの感触―見えづらいものや見えない存在―といったものを、水の下の魚が浮きを通して感じ取れることに喩えて表しています。
 木下が些細な日常の中で拾い上げる「浮きの下の魚」の感触は、作品そのものの美しさだけにとどまらず、観る人それぞれの日常においても新たな価値を見出すための手がかりとなることでしょう。
 
 この機会にぜひ木下令子の個展をご高覧ください。

その他、詳細は以下の展覧会リリースをご覧ください。
ギャラリーバルコ展覧会リリース2013.12.27 [PDF]